3月も終わりだというのに、とっても寒い1日でした。

夕方には雪まで降り、かぼちゃんは頭を白く染めながら、お散歩をしました。

さて、春休みの今日、私は人生で初めてのボランティアに参加をしました。

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場所は、ここです。



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ちょっと緊張しながら、門をくぐりました。



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まずは、人間の身勝手で殺処分されてしまった動物達の冥福を祈り、

慰霊塔に手を合わせました。



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今日一緒に参加したメンバーは、かぼちゃんの預かり母さんと、

3月はちょうどお仕事の合間ということで、何度も参加をしていらっしゃる男性Kさん、

そして私と、突然「俺も行く!」と言い出した2号です。



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まず更衣室で、

レインコート、ゴム手袋、腕カバー、マスク、シャワーキャップを身につけ、

センターの長靴に履き換えて、ここに入りました。

写真では何度も見た場所です・・・・ドキドキ。



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今日、私達がやるのは、検疫室と呼ばれる部屋のお掃除です。



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職員の方は勿論ですし、

最近は頻繁にボランティアが掃除に入っているそうですので、

思っていたよりもずっと綺麗になっていました。

写真は掃除後に撮りましたので、ピカピカの状態です。

チョコラブちゃんに、早速ウンチをされてしまいましたが・・・。



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まずは、子犬達が入っているステンレスゲージを綺麗にしました。

子犬を別のゲージに移し、排泄物にまみれた新聞紙と毛布、食器を片付け、

水を流しながら洗浄し、消毒をします。

そして新しい新聞紙、毛布をセットしていき、犬達を元の場所に戻していきます。



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掃除の間、一時的に子犬を移したゲージ等も、同じ要領で綺麗にします。



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最後は床や掃除用具も全て消毒します。

(↑この写真は以前のボランティアさんのものをお借りしました。)



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人数が多かったことと、作業に慣れたお二人の手際の良さ、

そして何より、収容されていた犬が少なかったお陰で、

それ程大変だと感じたことはありませんでした。



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でも、暖冷房のないこの場所。

真夏の掃除は、どんなにか、大変でしょうか。



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いえいえ、大変なのは、このゲージで過ごすこの子犬達。

凍える寒さに耐え、うだるような暑さに耐え、病気に怯え、

この狭いゲージの中で過ごさなくてはなりません。

無邪気に遊びたい盛りなのに・・・。



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この検疫室の子犬達は、2週間を無事に乗りきれれば、

子犬舎に移されて、譲渡会で新しい家族を探して貰えます。

どうか、みんな元気に乗り切って!!



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でも、病気にかかって死んでしまう子もいます。

横たわっている白い子は、もう明日は駄目かもしれません。



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子犬のほとんどは、持ち込みだそうです。

「番犬が知らないうちに妊娠・出産をした」

田舎の方では、よく聞く話です。

去勢、避妊手術をしてあげてさえいれば、こんな風に捨てられる命は生まれないのに。



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掃除の後は、身につけたレインコート等は全て焼却処分にするそうです。

次に、センターの中を見学させて頂きました。

ここも検疫室です。



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ここにいるということは、殺処分を逃れることができたんですね。

2週間、頑張れ!!



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新しい家族がきっと見つかるよ。



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この犬は、放浪していた所を、通報に寄って捕獲されたそうです。

でも通報した方が、このままだと処分されるということを知って、

引き取りを申し出てくれ、ちょうど迎えに来てくれたところでした!

良かったね、幸せになって!!



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かぼちゃんはこの扉の中で、

捨てられた柴の仲間の2匹と一緒に、2週間を過ごしたそうです。



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廊下を挟んだ向こうの部屋からは、悲しいなき声が響いています。



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子犬はもらい手が多くいますので、検疫にかけられて譲渡会に出されますが、

この犬達は、このままだと殺処分にされてしまいます。



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迷子になった飼い犬を探しにやって来た方が、2名いました。

どちらの方も、愛犬と再会することができました。



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鑑札をつけ、連絡先を分かりやすい所につけてあげていれば、

こんな恐ろしい所に収容されなくて済んだのに。

絶望した様子でうずくまり、見動きもせずにいた犬が、

迎えにきた飼い主の声を聞いた途端に、すっくと立って、瞳が輝き出したんですよ。

良かった・・・良かったね、お家に帰れるんだよ。



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迷子で捕獲される時は、首に縄を付けられたりして、うんと恐ろしい目に遭いますので、

犬も暴れたり、噛みつこうとしたり、必死で抵抗します。

そんな状態ですから、いくら首輪に連絡先が書いてあったとしても、

余程目立たない限り、見落としてしまうこともありえます。

迷子札、しっかり付けましょうね!



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病気になったから、年を取ったから、近所から苦情が出たから、引越しするから・・・。

そんな理由で愛護センターに愛犬を持ち込む人は、後を絶たないそうです。

飼い主から持ち込まれた成犬は、基本的に、翌日には処分されてしまうそうです。



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ここは、最終部屋。



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明日の朝8時に、ガス室に送られるそうです。



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ごめんね。



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何もしてあげられない。



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ごめんね。



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ごめんなさい。



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この奥が、殺処分の部屋です。

特別に見せて頂きました(撮影は禁止です)。

最終部屋の扉が開くと、犬達は細い廊下を進んで行きます。

その先には、コンテナのような真っ暗な箱。

ガス室です。

二酸化炭素による窒息死。

狭い箱の中に押し込められ、ひしめき合い、もがき苦しみながら、死を待ちます。

犬達の遺体は、コンテナからザザザーッと、別の大きな入れ物に落とされ、

次にそのまま自動的に焼却炉の中へ移されます。

人間を火葬するのと同じくらいの温度で焼くので、子犬などは骨さえ残らないそうです。

骨は産業廃棄物として、業者に引き取ってもらうんだそうです。

ボタン一つで、人間の手を汚すことなく、灰になる命たち。

この部屋を見て、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所のことを思い出しました。

絶望と、闇。 ただ、それだけの部屋。



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ちばわんのボランティアの方々が、殺処分を待つ犬を引き出しに来ていました。

殺処分を減らす取り組みは、徐々に広がってきています。

ここでも、5年程前は毎日のように殺処分をしなくては間に合わなかったのが、

今では週に何回かは、処分しない日ができたそうです。

しかし、千葉県と茨城県の殺処分の数は・・・・・・あまりにも多いそうです。



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これは、マイクロチップを読みとる機械です。

たとえ迷子札が外れても、マイクロチップが入っていれば、

すぐに飼い主に連絡が行き、この恐ろしい部屋に入れられることはありません。

かぼちゃんは、保護された時に、ちばわんに入れて貰いました。



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職員の方々は、学校や保育園等に出向き、

動物と触れ合う機会を作ると共に、命の大切さを教える取り組みをされているそうです。

こうした地道な努力が、一人一人の意識を変えていくんですね。



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かぼちゃんが収容されていた場所をこの目で見て、

家に帰ってかぼちゃんに、心からこう言いました。

「かぼちゃん、ようこそ、我が家へ! 一緒に幸せになろうね!」



犬の譲渡会やボランティアについて知りたい方は、
愛護センターのホームページをご覧ください。
個々に連絡されてしまうと、センターの通常業務に支障が出てしまい、
ひいては譲渡作業にも影響を及ぼす可能性がありますので、
絶対に避けて下さいますようお願いします。


長くなってごめんなさい。
暗い話でごめんなさい。
最後まで読んでくれてありがとう。
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